映画監督ギレルモ・デル・トロの不思議な世界観を体験できる企画展がLACMAにて開催

映画『パシフィック・リム』、『パンズ・ラビリンス』、『ヘルボーイ』などの監督として知られるギレルモ・デル・トロさんの企画展がロスアンゼルスにあるロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)にて2016年8月1日から開催されています。

映画監督ギレルモ・デル・トロのモンスター・コレクションが美術館へ

今回開催されている映画監督ギレルモ・デル・トロさんの展示会は『Guillermo del Toro: At Home with Monsters)』とタイトルがつけられています。ギレルモ・デル・トロさんの自宅『Bleak House』から、モンスターやホラーに関する膨大なコレクションを美術館へ運び込むそうです。

フランケンシュタイン

ギレルモ・デル・トロさんの自宅『Bleak House』のトレードマークがフランケンシュタインなので、フランケンシュタインに特化したコーナーがあるようです。『フランケンシュタインの特殊メイクをしている最中のボリス・カーロフ』の等身大人形が展示されているようです。

等身大の人形

他にも『エドガー・アラン・ポー』、『ハワード・フィリップス・ラヴクラフト』などの等身大人形が展示されています。ラヴクラフトの人形はリアルにするために、髭を埋め込んでから剃っているそうです。展示会に行ったら髭を確認できるかな?(笑)。ギレルモ監督の所有する『レイ・ハリーハウゼン』や『映画エクソシストのリンダ・ブレア』の等身大人形が展示されているのかについては、現在のところ不明です。

ギレルモ・デル・トロの作品も展示

ギレルモ・デル・トロさんが映画監督として関わった『ヘルボーイ』、『パンズ・ラビリンス』、『パシフィック・リム』などのモンスターやさまざまなアートワークも展示されています。会場の入り口に展示された『ヘルボーイ2のエンジェル・オブ・デス』、『パンズ・ラビリンスのパン』などの等身大の人形はかなりリアルです。また『パシフィックリム』からは菊地凛子さんが着ていたパイロットのスーツと芦田愛菜ちゃんが着ていた服が展示されています。

開催期間とその後のスケジュール

LACMAでの開催期間は2016年8月1日から11月27日まで、その後はカナダのオンタリオ州トロントにあるアートギャラリー・オブ・オンタリオ(AGO)ミネアポリス美術館(MIA)にて開催される予定です。

ギレルモ・デル・トロさんのファンは日本にもたくさんいると思うので、映画監督ティム・バートンさんの企画展と同じように、いずれ日本でも開催されるのではないでしょうか?

企画展にあわせて画集も出版

今回の企画展『Guillermo del Toro: At Home with Monsters』に合わせてギレルモ・デル・トロさんの新しい画集『Guillermo del Toro: At Home with Monsters: Inside His Films, Notebooks, and Collections(英語)』が出版されます。(発売予定は2016年8月30日)

日本では美術館の展示会に合わせて目録をかねた画集が発売されますが、アメリカの美術館では展示会に合わせて画集が出版されることは滅多にありません。


Guillermo del Toro: At Home with Monsters: Inside His Films, Notebooks, and Collections(英語)
出版社: Titan Books Ltd
著者: Guillermo del Toro

追記:日本語が出版されました


ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画・創作ノート・コレクションの内なる世界
出版社: DU BOOKS
著者: ブリット・サルヴェセン、ジム・シェデン

ギレルモ・デル・トロさんに関する本


ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋
出版社: DU BOOKS
著者: ギレルモ・デル・トロ


パシフィック・リム ビジュアルガイド [普及版] (ShoPro Books)
出版社: 小学館集英社プロダクション
著者: ギレルモ・デル・トロ、デイヴィッド・S・コーエン


ギレルモ・デル・トロ クリムゾン・ピーク アート・オブ・ダークネス
出版社: DU BOOKS
著者: マーク・ソールズベリー

「作品を他人に見せること」は過酷な試練???

絵を趣味としてはじめたいと思っている人におススメしている本が、永沢まことさんの著作です。絵の描き方だけでなく、作品を他人に見せることについてのアドバイスも掲載しています。

作品を他人に見せること

永沢まことさんの本(例えば永沢まことのとっておきスケッチ上達術)がよくできている理由は絵を描くことだけでなく、作品を作った後のことについてもアドバイスしていることです。その中でも特に重要なことが「他人に絵を見せること」です。他人(絵を描いてない人)に見てもらうことにより、自分の絵を知ることができることは重要なことです。しかしこれが意外と過酷な試練なのです(笑)。

ショックを受ける前に知っておくべきこと?

「自分の描いた絵を他人に見てもらうことは絵を描くことと同様に楽しいこと」・・・と思ったら大間違い(笑)!永沢まことさんは他人からの反応について「お世辞もあるし、無視や無反応(実際にはこれが一番多い)もあります」と書いています。私の経験でも90%くらいは無反応です。最初のうちはショックだと思いますが、この反応は普通のコトなのでいずれ慣れると思います(笑)。

なぜこのような過酷な試練を受けるのか?

永沢まことさんは著書のなかで「他人を信頼し、その反応の全てを素直な心で受け止めた上、自分一人で考え、そして立て直すのです。すると次に描く絵は少し違った感じになっていくはずです」と書いています。またその結果として「よく言われる個性とは、こういうプロセスのなかからのみ生まれる」とも書いています。

私の経験でも他人からの指摘や一瞬の反応から、さまざまな発見をすることが多いです。特に無反応しか引き出せない作品の場合は大幅な見直しが必要になることが多いです。なので「他人に絵を見せること」は過酷な試練でもありますが、それよりも大きな収穫があることは間違いないです。

また修行を積んだプロのアーティストに自分の描いた絵を見てもらうことも重要です。ダメな箇所については論理的に解説してもらえますし、自分が気がついていない良い所も指摘してもらえるでしょう。

名作だって他人からの無反応に耐えている

それでも他人の無反応がつらいと思うなら、このように考えてはいかがでしょうか?美術館に収蔵されている名作だって他人からの無反応に耐えているのです。美術館に行くとよく観覧に来た人たちが「よくわからなかった」とつぶやいていますよね。この「よくわからなかった」という言葉は無反応と大差ありませんから・・・そのように考えると名作こそが人々からの無反応に耐えているのかもしれません(笑)。

永沢まことさんの本

残念なことに永沢まことさんの著作はたくさんあるのですが絶版になっている本も多いです。しかし定期的に新しい本が出版されています。今までの傾向だと内容がグレードアップされているので新しく出版された本でも問題ないと思います。どうやら初心者むけの趣味の本(特に絵や写真など)は次々に出版されていきますが、再販されることはなかなかないようです。

永沢まことの街歩きスケッチ入門 (玄光社ムック)

永沢まことの絵の描き方7日間

永沢まことの自分発見スケッチ術

「他人に絵を見せること」について書かれた書籍『SHOW YOUR WORK!』

「他人に絵を見せること」についてはオースティン・クレオンさんの著書『クリエイティブを共有! SHOW YOUR WORK! “君がつくり上げるもの”を世界に知ってもらうために』もおすすめです。タイトルが示しているように「他人に絵を見せること」について書かれた書籍です。見せ方だけでなく、アーティストとしてどのように活動していくのか考えさせられる書籍です。なので漫画、イラスト、写真など、あらゆるクリエイティブな活動をしている人が読んで役にたつ本だと思います。

ちなみにオースティン・クレオンさんの著書『クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST “君がつくるべきもの”をつくれるようになるために』もおすすめです。

クリエイティブを共有! SHOW YOUR WORK! “君がつくり上げるもの”を世界に知ってもらうために

クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST “君がつくるべきもの”をつくれるようになるために

劇画漫画家のテクニックが学べる書籍『プロのマンガテクニック』シリーズ

玄光社から池上遼一さんと平田弘史さんのテクニックが学べる『プロのマンガテクニック』シリーズが出版されています。劇画は映像表現から大きな影響を受けているので、漫画を描いている人だけでなく、絵画やイラストを描く人たちが読んでも学べることがたくさんあると思います。

マンガ家からテクニックを学ぶシリーズ

イラスト、写真、映像などの制作に関する書籍を数多く出版している玄光社から、プロの漫画家から制作テクニックを学べる『プロのマンガテクニック』シリーズが出版されています。第1巻が池上遼一さん、第2巻が平田弘史さんと現在のところ劇画漫画家のお2人が出版されています。


池上遼一 ワイルド&ビューティーの描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 池上遼一


平田弘史 超絶サムライ画の描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 平田弘史

さまざまなテクニックが詰め込まれた内容

絵の描き方、演出術、ストーリーなどさまざまなテクニックが詰め込まれているので、漫画を描く人には役にたつ専門書だと思います。文章による解説だけでなく、参考資料として作品や下絵がたくさん掲載されているので、専門的な知識がない人でも理解しやすく読むことができます。

下絵から完成までの解説

一枚の絵が完成されるまで、ステップごとに解説したコーナーがあります。池上遼一さんと平田弘史さんの描き方がわかると共に、道具の解説なども書いてあるので読んだ後にチャレンジすることができます・・・ただしお2人とも何十年も描き続けたプロですから、このコーナーを読んだだけでそのレベルに到達するものではありません(笑)。じっくり年月をかけてチャレンジし続けましょう(笑)。

ファンが読んでも楽しい

『プロのマンガテクニック』シリーズは基本的に漫画を描いている人のための専門書ですが、ファンが読んでも楽しめるようになっています。各漫画家の制作方法が理解できることはもちろん、下絵や作品がたくさん掲載されているので画集を見るつもりで楽しめます。池上遼一さんの描く「魅力的な女性の絵」や、平田弘史さんの描く「迫力ある侍」の絵は、飽きることなく見続けることができます。


池上遼一 ワイルド&ビューティーの描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 池上遼一


平田弘史 超絶サムライ画の描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 平田弘史

追記:新たに出版された『プロのマンガテクニック』シリーズ

第3巻は『ワイルド7』で有名な望月三起也さん、第4巻は『銀河鉄道999』で有名な松本零士さんと、伝説的な漫画家たちがシリーズに登場しています。今後このシリーズに「誰が登場するのか?」楽しみに待ちたいと思います。


望月三起也 ハードアクション&エロスの描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 望月三起也


松本零士 零次元マンガの描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 松本零士

伊藤若冲を見る前に読んでおくと、さらに若冲を楽しめる書籍『奇想の系譜』

2016年4月22日から『生誕300年記念 若冲展』が開催されています。この展示会を見る前にぜひ読んでおくといい本が『奇想の系譜』です。

忘れ去られていた若冲

現在は異常なブームと言っていいほど人気がある伊藤若冲ですが、辻惟雄さんが書いた『奇想の系譜』が出版されるまでは忘れ去られた画家でした。若冲の作品はあまりにもユニークだったために、いつしか日本の伝統美術として評価されない状況になってしまったようです。もちろん日本の伝統美術全般の人気が無くなる傾向にあったので仕方なかったことなのかもしれません。

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

若冲ブームを作った『奇想の系譜』

辻惟雄さんが書いた『奇想の系譜』は長年の歳月をかけて少しずつ反響を呼んできました。この本はもともと雑誌『美術手帖』に掲載されていた記事なので、伊藤若冲に関する記事は短いです。その短い記事が時間をかけてこのようなブームを作り上げたのですから、本当にすごいことです。『奇想の系譜』は日本文化の価値観を変えた記念すべき書籍と言っても過言ではありません。

海外のコレクターの活躍

幸か不幸か若冲の作品は『奇想の系譜』に紹介されている他の画家の作品と同じように海外に買い取られた作品が多くあります。ボストン美術館に引き取られた作品もあれば、海外のコレクターに引き取られた作品もありました。特に有名なコレクターがエツコ&ジョー・プライス夫妻です。著者の辻惟雄さんとプライス夫妻がいなかったら現在のような若冲ブームは起きなかったでしょうし、美術史のなかで単なる脇役としての評価しかされなかったでしょう。

ちなみに今回の展示会にあたって辻惟雄さんとプライス夫妻の鼎談が開催されました。

待ち時間に読むのに丁度いい

現在開催されている『生誕300年記念 若冲展』では入場するまでに数時間待つような状態です。なのでまだ『奇想の系譜』を読んだことが無い人はこの待ち時間を使って読んでおくことをおすすめします。最低、若冲の記事、辻惟雄さんのあとがき、服部幸雄さんの解説は読んでおきましょう。ただし待ち時間が長いので絵を見る前に疲れないようにしてくださいね(笑)。

辻惟雄さんの本

辻惟雄さんの本はたくさん出版されています。そこで『奇想の系譜』に関係がある書籍をリストしておきます。

奇想の図譜 (ちくま学芸文庫)

奇想の発見: ある美術史家の回想

ギョッとする江戸の絵画

若冲 (講談社学術文庫)

「トイ・ストーリー」から「アーロと少年」までのアートを一挙公開 『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』

ピクサー・アニメーション・スタジオのコンセプトアートやフィギュアなどが展示された展示会が開催されています。

スタジオ設立30周年記念 ピクサー展

2016年3月5日から2016年5月29日まで、東京都現代美術館にて『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』が開催されています。子供から大人まで楽しめる企画展なので、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか?

会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
期間:2016年3月5日(土) ~ 2016年5月29日(日)
開館時間:10:00 ~ 18:00
※入館は閉館の30分前まで、4/29~5/28までの金・土・祝は20:00まで
休館日:月曜日、3月22日(火)(2016年3月21日、5月2日、23日は開館)
入場料:一般1,500円、高校・大学・専門学校生1,000円、小・中学生500円、未就学児無料

コンセプトアートとは

アニメーションや映画を撮影する前に、登場人物や背景などのイメージを決定しなければなりません。そこでコンセプトアートと呼ばれるイラストを描きながら、最終的なイメージを決定していきます。1つのアニメや映画を作成するためには、さまざまなイラストが描かれなくてはなりません。

コンセプトアートの画集

今まで、映画が制作された後のコンセプトアートはあまり人目にふれる機会がありませんでしたが、最近ではコンセプトアートの画集として出版されることが多くなってきました。特にピクサーの『The Art of シリーズ』は人気の画集です。

ジ・アート・オブ・モンスターズ・インク

ジ・アート・オブ・ファインディング・ニモ

ジ・アート・オブ カーズ

ジ・アート・オブ ウォーリー

ジ・アート・オブ・カールじいさんの空飛ぶ家

ジ・アート・オブ・トイ・ストーリー3

上記に掲載した画集の他にもたくさんの画集が出版されています。

ゴールデンウィーク中に開催している『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』

松屋銀座にて『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』が開催されています。ゴールデンウィークがラストチャンスです。

ディズニープリンセスに焦点をあてた展覧会

ゴールデンウィークが終了する2016年5月8日(日)まで開催されている展示会が『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』です。ディズニープリンセスのキャラクター造形や制作過程がわかる資料の他に、テーマパークの衣装やさまざまなアートワークが展示されています。

展覧会の情報

企画展:POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展
会場:松屋銀座
期間:2016年4月13日(水)~2016年5月8日(日)
<入館は閉館の30分前まで、最終日17:00閉場>
入場料:一般1,500円、高大生1,200円、中学生から3歳まで800円、3歳未満無料

ディズニーのキャラクターや小道具などの制作過程がわかる画集

ディズニーのキャラクターや小道具などの制作過程がわかる画集が『ジ・アート・オブ』シリーズです。さらに『アナと雪の女王』の世界観を知りたい人や、ディズニー作品の制作過程を知りたい人におススメです。このシリーズは長編アニメーション『ボルト』から継続的に英語で出版されているのですが、残念ながら下記の作品以外は日本語で出版されていません。

ジ・アート・オブ・アナと雪の女王

ジ・アート・オブ・塔の上のラプンツェル

ジ・アート・オブ・ベイマックス

ディズニーの映画『ズートピア』も公開中

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作による新作の長編アニメーション『ズートピア』が2016年4月23日から劇場公開されています。キャラクターや背景の造形も素晴らしいですが、大人でも楽しめるストーリーになっているので、ぜひこのゴールデンウィークに家族で見るのにちょうど良い作品です。

コンセプトアートの画集『The Art of Zootopia (英語)』

『ズートピア』のメイキングがわかるコンセプトアート画集が英語版で出版されています。だだし、現在のところ日本語版での出版予定は不明です。

The Art of Zootopia (英語)

奇想の画家 伊藤若冲の展覧会『生誕300年記念 若冲展』

伊藤若冲の生誕300年を記念して『生誕300年記念 若冲展』が2016年4月22日から開催されています。

『生誕300年記念 若冲展』

東京都美術館にて伊藤若冲の作品を集めた展示会『生誕300年記念 若冲展』が開催されています。宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する「動植綵絵」30幅、相国寺の所蔵する「釈迦三尊像」3幅、MIHO MUSEUMの所蔵する『象と鯨図屏風』など、伊藤若冲の作品が国内外から集められています。

PDF形式の作品リストはこちらのリンクから参照できます。

場所 東京都美術館
開催期間 2016年4月22日(金)~5月24日(火)
開室時間 9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開室 毎週金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)

奇想の画家 伊藤若冲

美術史の脇役的な存在でしかなかった伊藤若冲を取り上げたのが美術史家の辻惟雄さんです。書籍『奇想の系譜』にて取り上げた若冲に関する短い記事が、時間をかけながらも、このようなムーブメントを作り出したのだからすごい功績です。日本文化の価値観を変えた記念すべき書籍と言っても過言ではないと思います。なので『若冲展』を見にいく前に、若冲の章だけでもいいので読んでおくことをおすすめします。若冲の作品だけでなく、奇跡のようなストーリーを持ったこの展覧会そのものを楽しむことができると思います。

書籍『ギョッとする江戸の絵画』はNHKの番組「知るを楽しむ この人この世界」のテキストとして刊行された冊子をベースに加筆された書籍です。書籍『奇想の系譜』の拡張版と言った感じです。

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

奇想の発見: ある美術史家の回想

ギョッとする江戸の絵画

伊藤若冲の書籍

今や人気の画家・伊藤若冲なので、さまざまな書籍が出版されています。辻惟雄さんの書籍をいくつかピックアップしてみました。

若冲ワンダフルワールド (とんぼの本)

若冲 (講談社学術文庫)

若冲原寸美術館 100%Jakuchu! (100% ART MUSEUM)

自分の描きたいスタイルに合わせたコピックを購入する

以前、Tooから販売されているアルコールマーカー、コピックについて紹介しましたが、種類が豊富なので何から購入したらよいのか悩むと思います。そこでコピックについて思いついたことを書いておこうと思います。

イラストを描くならばコピックスケッチ

普通にイラストを描くならばスーパーブラシが付いているコピックスケッチがいいと思います。スケッチブラシは彩色筆のような円錐形になっているので、筆を傾けたり、はらったりすることでさまざまな表現ができます。スケッチブラシのニブ(ペン先)はしっかりと固定されているので描いている最中に外れることはありません。(余談:以前購入した他のメーカーのマーカーではちょっと力が入った線を引くとニブが外れてしまうモノがありました・・・泣)

コピッククラシックにはスタンダードファインがついてきます。このニブ(ペン先)は一定の幅の細い線を引くのに向いています。スーパーブラシのようにさまざまな表現はできませんが、デザインに使用する時などには便利です。

36色セットもしくは24色+グレートーン

一般的な画材と同じように基本的な24色からスタートするといいのですが、しかしマーカーの場合は水彩絵の具のように簡単に色を薄めることはできませんから有彩色24色にグレートーン12色をプラスした36色セットからスタートするといいと思います。あとの色は自分のスタイルに必要に応じて買い足していくといいでしょう。ちなみに通常価格は36色セットで13,680円(税別)です。

ただしコピックスケッチ36色セットは人物のイラストを描きたい人には人肌に使える色が足りません。そのような明確な目的がある場合にはコピックスケッチ24色セットのような人肌に使える色を多く含んだセットとグレイトーンを購入したほうがいいかもしれません。またコミックに特化したコピックスケッチ コミックイラスト 24色セットも販売されています。24色セットの通常価格は9,120円(税別)です。


Too コピック スケッチ 36色セット


Too コピック スケッチ 24色セット


Too コピック スケッチ コミックイラスト 24色セット

グレイトーンについて

アイディアスケッチやアメリカのコンセプトアートの描き方をする人はグレイトーンのセットを購入すると便利です。薄い色から使いはじめ、イメージの固まったところからだんだんと濃い色を加えていきます(グリザイユ画法)。グレートーンでアイディアスケッチを仕上げた後はPhotoshopで彩色して作品にする方法もあります。

グレイトーンを1番から10番までそろえるのが大変は場合は、コピックスケッチ36色セットのようにCool GrayとWarm Grayの奇数番号、Black 100、Special Black 110だけをそろえてもいいと思います。


Too コピック スケッチ 12色 CGセット


Too コピック スケッチ 12色 WGセット

詰め替え用のインクを購入しておく

コピックの詰め替え用のインク(コピックバリオスインク)はコピック購入時に買っておくと便利です。ノリノリで描いているときにインクの出が悪くなってしまったり、インクが無くなったまま放置してしまうとせっかくコピックを買ったのにもったいないです。コピックは値段が高いように思えますが、詰め替え用インクを使うことで経済的には安くつきます。特に絵を描くことをはじめたばかりの初心者の人はちょっとしたことで面倒くさくなってしまうと思うので・・・なぜなら私がそうでしたから(笑)。

京都画壇の美人画を集めた画集『京の美人画 100年の系譜 -京都市美術館名品集』

江戸時代から昭和までの美人画を集めた画集が『京の美人画 100年の系譜 -京都市美術館名品集』です。掲載作品はすべて京都市美術館に収蔵してある作品なので、京都画壇の画家を集めた画集としても鑑賞できます。

京都画壇の美人画を集めた画集

画集『京の美人画 100年の系譜 -京都市美術館名品集』は京都市美術館に所蔵してある作品の中から71作家、139作品を集めた画集になっています。美人画というジャンルに絞っていますが、掲載されている作品数と作家数が多いので多様性があり、見ごたえがあります。

また京都市美術館が監修をしている画集なので、作品や作家の解説も詳しく書かれています。近代の日本美術に詳しくなくても楽しく読むことができると思います。

京の美人画 100年の系譜 -京都市美術館名品集

舞妓さんからモダンガールまで

京都画壇の作家が描いた美人画を集めた画集なので、舞妓さんのようなきらびやかなイメージが見どころとなっています。しかしそれらの作品とは対象的に日常生活やモダン・ガールなどを描いた作品なども掲載されているので、多様性のある京都の美人画が楽しめます。

どの美人画も懐かしさや幻想的な雰囲気を伝えてくれるので、この画集を見ると京都に行きたくなってしまうこと間違いなしです(笑)。

収録作家のリスト

京都市美術館に行ったときに気に入った作品を見忘れることが無いように、収録されている画家のリストを下記にメモしておきます。

  1. 秋野不矩(あきのふく) 1908-2001
  2. 石川晴彦(いしかわはるひこ) 1901-1980
  3. 石島良則(いしじまよしのり) 1903-1939
  4. 板倉星光(いたくらせいこう) 1895-1964
  5. 伊藤小坡(いとうしょうは) 1877-1968
  6. 井上通世(いのうえつうせい) 1903-?
  7. 上島鳳山(うえしまほうざん) 1875-1920
  8. 植中直斎(うえなかちょくさい) 1885-1977
  9. 上村松園(うえむらしょうえん) 1875-1949
  10. 宇田荻邨(うだてきそん) 1896-1980
  11. 海老名正夫(えびなまさお) 1913-1980
  12. 大日躬世子(おおくさみよこ) 1905-1996
  13. 太田聴雨(おおたちょうう) 1896-1956
  14. 岡村宇太郎(おかむらうたろう) 1899-1971
  15. 岡本大更(おかもとたいこう) 1879-1945
  16. 落合朗風(おちあいろうふう) 1896-1937
  17. 甲斐庄楠音(かいのしょうただおと) 1894-1978
  18. 梶喜一(かじきいち) 1904-1980
  19. 梶原緋佐子(かじわらひさこ) 1896-1988
  20. 勝田哲(かつだてつ) 1896-1980
  21. 金島桂華(かなしまけいか) 1892-1974
  22. 神坂雪佳(かみさかせっか) 1866-1942
  23. 菊池契月(きくちけいげつ) 1879-1955
  24. 菊池隆志(きくちたかし) 1911-1982
  25. 喜多川玲明(きたがわれいめい) 1900-1940
  26. 北沢映月(きたざわえいげつ) 1907-1989
  27. 北野恒富(きたのつねとみ) 1880-1947
  28. 木村斯光(きむらしこう) 1895-1976
  29. 幸野楳嶺(こうのばいれい) 1844-1895
  30. 木島桜谷(このしまおうこく) 1877-1938
  31. 小林柯白(こばやしかはく) 1896-1943
  32. 小松均(こまつひとし) 1902-1989
  33. 近藤浩一路(こんどうこういちろう) 1884-1962
  34. 佐藤光華(さとうこうか) 1897-1944
  35. 竹内栖鳳(たけうちせいほう) 1864-1942
  36. 田代正子(たしろまさこ) 1913-1995
  37. 谷口香きょう(たにぐちこうきょう) 1864-1915
  38. 玉城末一(たまきすえかず) 1897-1943
  39. 千種掃雲(もぐさそううん) 1873-1944
  40. 土田麦僊(つちだばくせん) 1887-1936
  41. 寺島紫明(てらしましめい) 1892-1975
  42. 堂本印象(どうもといんしょう) 1891-1975
  43. 中川伊作(なかがわいさく) 1899-2000
  44. 中瀬昴(なかせたかし) 1910-1962
  45. 中村大三郎(なかむらだいざぶろう) 1898-1947
  46. 西綾女(にしあやめ) 1903-1989
  47. 西垣籌一(にしがきちゅういち) 1912-2000
  48. 西山翠嶂(にしやますいしょう) 1879-1958
  49. 丹羽阿樹子(にわあきこ) 1900-1988
  50. 野長瀬晩花(のながせばんか) 1889-1964
  51. 橋本関雪(ほしもとかんせつ) 1883-1945
  52. 橋本明治(はしもとめいじ) 1904-1991
  53. 秦テルヲ(はだてるを) 1887-1945
  54. 林司馬(はやししめ) 1906-1985
  55. 樋口富麻呂(ひぐちとみまろ) 1898-1981
  56. 広田多津(ひろたたつ) 1904-1990
  57. 不二木阿古(ふじきあこ) 1896-1943
  58. 堀井香坡(ほりいこうは) 1897-1990
  59. 前田青邨(まえだせいそん) 1885-1977
  60. まつ本一洋(まつもといちよう) 1893-1952
  61. まつ本武雄(まつもとたけお) 1901-1996
  62. 三谷十糸子(みたにとしこ) 1904-1992
  63. 三畠上龍(みはたじょうりゅう) 不明
  64. 三宅鳳白(みやけこうはく) 1893-1957
  65. 三輪晁勢(みわちょうせい) 1901-1983
  66. 三輪良平(みわりょうへい) 1929-2011
  67. 向井久万(むかいくま) 1908-1987
  68. 森守明(もりしゅめい) 1892-1951
  69. 由里本景子(ゆりもとけいこ) 1906-2000
  70. 吉原真龍(よしわらしんりゅう) 1804-1856
  71. 若松緑(わかまつみどり) 1905-1933

京の美人画 100年の系譜 -京都市美術館名品集

監修: 京都市美術館
出版社: 青幻舎

イラストやデザインの制作にコピックのアルコールマーカーを使用する理由

イラスト、インダストリアル・デザイン、コンセプトアートなどの制作に使用される定番のマーカーがコピックです。コピックはアルコールマーカーなので発色もよく、色も豊富なうえにコピーした紙にも色が塗れるので重宝しています。

コピックが必要とされた理由

デジタル制作が普及するひと昔前は、イラストやデザインの形を描いた後にコピー機で複製をつくり、マーカーで色を塗る作業手順が一般的でした。しかしコピー機で印刷した紙に普通のマーカーを使用するとトナーが溶け出し、汚くにじんでしまいました。そのような時はアルコールマーカーを使用するとトナーが溶けないのでキレイに塗ることができました。またアルコールを使用しているので早く乾き、紙にしわがよりにくいという利点もありました。


Too コピック 12色セット

品質の良さ

絵を描きはじめた頃、少し安い価格だからという理由から他社のアルコールマーカーを2セット(合計144本)購入したことがあります。しかし普通に描いているだけでニブが取れてしまうような構造のアルコールマーカーでした。コピックではこのようなことは起こりませんので安心して使えます。

色数が多い

発売されている色の数が多いこともコピックの魅力です。現在はコピックスケッチで358色、コピッククラシックで214色、コピックチャオで180色が発売されています。

例えばグレーの色だけでもクールグレイ、ニュートラルグレイ、トナーグレイ、ウォームグレイと4種類もあり、さらに10段階の濃淡が選択できるので色に不自由しません。またインクを混ぜ合わせることで自分のオリジナルカラーが作れます。


Too コピック スケッチ 36色セット

コピックの価格

コピックスケッチとクラシックの価格は380円+消費税なので410円、また入門者向けのコピックチャオは250円+消費税なので270円です。しかしデザインやイラストなどを制作する時はさまざまな色を必要するのである程度の本数が必要となります。

例えば12色セット4,560円+消費税、24色セット9,120円+消費税、36色セット13,680円+消費税、72色セット27,360円+消費税ですから結構なお値段になってしまいます。


Too コピック スケッチ 72色 Aセット

継続的に使用するならコストは極端に安くなる

一見するとお値段が高いように思えますが、長い目で考えるとコピックは経済的です。コピックは詰め替え用のインクや付け替え用のニブが発売されているのでマーカーをそろえた後はそれほどお金がかかりません。

例えばコピック バリオスインク(詰め替え用のインク)は25mlのインクが入って380円です。一本当たりに入るインクの量はコピッククラシックで4ml、コピックスケッチで3ml、コピックチャオで2.5mlですから、6本から10本分の補充が可能です。

なので世界中のイラストレーターやデザイナーがコピックのアルコールマーカーを使用する決定的な理由は、高品質でありながらコスト的に安いという点にあると言っていいと思います。

取扱い店

Tooから販売されているコピックは専門的なマーカーなので通常の文房具屋ではなかなか入手できません。コピックのWebサイトに取扱い店のリストが掲載されているのでそちらを参考にするといいでしょう。