19世紀末のスイスで活躍した画家フェルディナント・ホドラーの展覧会を見に行ってきました。
この聯覧回は国立西洋美術館にて2014年10月7~2015年1月12日まで開催され、そのあと2015年1月24日~4月5日まで兵庫県立美術館にて開催される予定です。
国立西洋美術館 フェルディナント・ホドラー展
2014年10月7~2015年1月12日まで
兵庫県立美術館
2015年1月24日~4月5日まで
この展覧会は生涯をかけて制作したホドラーの作品105点で構成されています。初期の写実主義で描かれた風景画や人物画からホドラー独自の表現が確立されるまでの過程がわかるとともに、下絵なども展示してあるのでホドラーの制作意図がより一層わかると思います。また多くの作品には19世紀末美術の要素がふんだんに織り込まれているので、その当時の雰囲気が伝わってきます。
ホドラーが追及した身体運動の描写力は、スイスの紙幣となった『木を伐る人』を見てもらえば一目瞭然だと思います。「感情Ⅲ」、「悦ばしき女」、「恍惚とした女」などの他の人物画も固定されたイメージであるはずなのに、前後の動きを感じてしまうから不思議です。
詳しくはフェルディナント・ホドラー展の特設サイトにて解説されてますので、ホドラーのことを知りたい人はぜひ読まれてから展覧会に足を運んでみるといいと思います。