AECOMのWebサイトにTEA and AECOMによる『2014年のテーマパークとミュージアムのインデックスレポート(PDF)』がアップロードされました。このレポートは3つのジャンル(テーマパーク、ウォーターパーク、ミュージアム)についてランキングをしています。また地域別ランキングやレポートも掲載されていますので、興味のある方はぜひ読まれるといいでしょう。
2014年の入場者数ランキング
このレポートは入場者数でランキングしています。よって美術館の価値を決めるものではありません。また入場料が無料の美術館もあるので単純に入場者数が多いからと言って収益がある美術館だとは言えません。
ミュージアムのランキング Top20
Top20にランクインした国を見るとアメリカ、イギリス、フランス、バチカン、中国、台湾、韓国(順不同)のミュージアムで占められています。ランクインしている大半のミュージアムが入場料無料であるにも関わらず、不動の1位はルーブル美術館が獲得しています。入場料が有料であるにも関わらず、すごい人気です。
- ルーヴル美術館 (フランス/パリ) 有料
- 中国国家博物館 (中国/北京) 無料
- 国立自然史博物館 (アメリカ/ワシントンD.C.) 無料
- 国立航空宇宙博物館 (アメリカ/ワシントンD.C.) 無料
- 大英博物館 (イギリス/ロンドン) 無料
- ナショナル・ギャラリー (イギリス/ロンドン) 無料
- メトロポリタン美術館 (アメリカ/ニューヨーク) 有料
- バチカン美術館 (バチカン/バチカン) 有料
- テート・モダン (イギリス/ロンドン) 無料
- 故宮博物院 (台湾/台北) 有料
- ロンドン自然史博物館 (イギリス/ロンドン) 無料
- アメリカ自然史博物館 (アメリカ/ニューヨーク) 有料
- 上海科学技術館 (中国/上海) 有料
- 国立アメリカ歴史博物館 (アメリカ/ワシントンD.C.) 無料
- ナショナル・ギャラリー・オブ・アート (アメリカ/ワシントンD.C.) 無料
- 韓国国立中央博物館 (韓国/ソウル) 無料
- オルセー美術館 (フランス/パリ) 有料
- ポンピドゥー・センター (フランス/パリ) 有料
- サイエンス・ミュージアム (イギリス/ロンドン) 無料
- 韓国国立民俗博物館 (韓国/ソウル) 無料
日本のミュージアムのランキング
残念ながら日本のミュージアムは世界のTop20にランクインしていません。しかしアジア・パシフィック地域のランキング(PDFで35ページ)を見ると10位に国立新美術館、17位に東京国立博物館、18位に国立科学博物館がランクインしています。
アジア・パシフィック地域の有料ミュージアム・ランキングを作ってみた
ここでもやはり入場料無料のミュージアムが多くランキングしているので、アジア・パシフィック地域の有料ミュージアムだけのランキングを作ってみました。
- 故宮博物院 (台湾/台北)
- 上海科学技術館 (中国/上海)
- 中国科学技術館 (中国/北京)
- 国立自然科学博物館 (台湾/台中)
- 国立新美術館 (日本/東京)
- 香港科学館 (香港)
- 国立科学工藝博物館 (台湾/高雄市)
- 東京国立博物館 (日本/東京)
- 国立科学博物館 (日本/東京)
アジア・パシフィック地域の入場料が有料のミュージアムだけでランキングを作り直してみると、5位に国立新美術館、8位に東京国立博物館、9位に国立科学博物館となりました。これならば日本のミュージアムも頑張っていると言ってもいいのではないでしょうか?今後も日本文化を広めるために、ぜひ頑張ってほしいですね。