絵を描いたことが無い人でも楽しみながら学習できるテキストが『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』です。テクニックの解説だけではなく、画材選びからモチベーションの維持まで、知っておくべき重要なことが書かれています。
レベルにあったテキストを選ぶ
本屋さんの美術書コーナーに行くとさまざまなテキストが販売されています。しかしこれから絵を描きはじめたい人は、どの本を購入したらいいのか悩んでしまうと思います。リンゴやレモンなど簡単そうなモチーフから説明しているテキストがありますが、それらのテキストは少し絵を描くことに慣れた人が本格的に勉強するための専門書です。はじめて絵を描く人がこのようなテキストを手に取ってしまうと、絵を描くことが修行のようになってしまい、挫折してしまうことがあります。
絵を描いたことが無いでも大丈夫!
そこで趣味として絵を描きはじめたい人におすすめするテキストが『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』です。永沢まことさんは画家であると同時にカルチャースクールの人気講師です。永沢まことさんの授業を元に作られたテキストなので、絵を描いたことがない人でもスムーズに学習できるように書かれています。
永沢まことのとっておきスケッチ上達術
出版社: 草思社
著者: 永沢 まこと
理解しやすい制作過程
このテキストでは制作過程のステップが分かるようにたくさん写真が掲載されています。また文章も簡潔に書かれているので理解しやすいです。テキストを読んだらすぐに画材を購入し、チャレンジしてみるといいでしょう。
ペンと水彩絵の具を使用
永沢まことさんの描き方は、ペンで輪郭線を描いてから水彩絵の具で色を塗る手法です。ペンを使用すると難しそうですが、手順通りに制作を進めれば初心者であっても問題なく完成させることができます。アドバイスとしてはペンを使うことを恐れずに、大胆に線を引いてみることです。
ちなみに鉛筆は頻繁に削る習慣を身に着け、適切な使用方法を知らないときれいに仕上げられません。なのでペンは初心者に丁度いい画材だと思います。
まずは成功体験をする!
永沢まことさんはカルチャースクールの講師としての経験があるので、初心者であっても失敗しないように制作手順が作られています。このことは初心者にとって非常に重要です。初心者が独学で絵を描こうとしてもなかなか上手くいきません。特に絵をはじめたばかりの時は、上手く描けないと絵を描くことをやめてしまうケースが多いです。なのでこのテキストを使って成功体験を積むことは、趣味を続けるうえで重要な体験となります。
重要なことはテクニックだけではない!
これから絵を描きたいと思っている人にとって、重要なことはテクニックだけではありません。永沢まことさんのテキストには絵を楽しんで描くことや、モチベーションを持続させて描くためのアドバイスが書いてあります。特に他人に自分の絵を見せた時には、つめたい反応が返ってきますので、永沢まことさんのアドバイスをぜひ頭の中に叩き込んでおいてください(笑)。事前に知っていれば大きなショックを受けずにすみます・・・残念ながら小さいショックは受けますよ(笑)。
画材をそろえる
初心者向けの入門書のなかには画材の解説がないことがあります・・・これでは画材がそろえられず挫折です(笑)。永沢まことさんのテキストでは、おすすめの画材が書いてあるので同じものを画材屋さんでそろえてください。掲載されている画材は絵を描く人にとっては一般的なものが多いので、ちゃんとした画材屋さんならば入手できると思います。
子供の画材は材質が違います
ちなみに「趣味として絵を描くための画材」と「子供が使う画材」は材質が違います。初心者のうちは掲載されている道具をそろえてからトレーニングにチャレンジしてください。なぜなら「子供が使う画材」や「質の悪い画材」は使いにくかったり、仕上がりに差がでたりします。ちゃんとした道具を使わないと失敗する確率が上がり、挫折する確率が上がります。まずは成功体験をすることが重要です。
追記:新しいテキストでも問題ありません
残念ながら上記におすすめした『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』は絶版となって入手しずらい状態になっています。どうやら趣味関係の入門書は再販されることが少ないようです。
幸運なことに永沢まことさんのテキストは新しいものが出版され続けています。新しい本でも掲載されているテクニックは同じなので、どの本を読んでも問題ありません。入手しやすい本から読んでみてはいかがでしょうか?