人体の絵を描く時に参考資料として書籍『Anatomy for the Artist(英語版)』を使用しています。残念ながらこの書籍は日本語に翻訳されていないため、英語版のみが出版されています。
この書籍のタイトルが示すように『アーティストのための解剖学』として作られていますが、掲載されている写真とイラストが良いので人体の参考資料としても役立っています。
面白い仕掛けで解剖学を理解できる
この書籍が他の解剖学の書籍とは違うのは面白い仕掛けで解剖学を理解できる事です。書籍を開くと片側のページに人体の写真を掲載し、もう片方のページに半透明の紙に描かれた解剖イラストを掲載した箇所があります。この半透明の紙のページを写真のページに重ねることで、人体の写真に骨や筋肉のイラストが対応する仕掛けになっています。感覚としてはレントゲン写真を見るような感じで学習できます。
人体の写真
写真が大きく掲載されているので人体の細部を確認できます。また手や足などの各部分の解説に使われている写真では男女をまぜた複数のモデルさんを掲載しているので個人的な違いや人種的な特徴なども確認できます。
解剖イラスト
綺麗な鉛筆のスケッチで描かれた解剖図がたくさん掲載されています。色彩は使われていないので筋肉と骨の表現が一目で分かるような図解ではないのですが、解剖図が大きく掲載されているのでわかりやすいと思います。
モデル
男女のモデルが交互に掲載されているので男女比のバランスがとれていると思います。どのモデルさんも綺麗なスタイルをしているので見とれてしまいます。特に男性のモデルさん達は筋肉がすごいので解剖学の学習に役立つと共に制作の参考資料としても役立つと思います。
英語の名称を調べる場合
英語で書かれているので解剖イラストに書かれた人体の名称を調べる場合はマール社から出版されている書籍『アーティストのための美術解剖学』を共に使用すると便利です。記事:人体を知るための書籍『アーティストのための美術解剖学』へリンク