書籍 『永沢まことの花のスケッチレッスン』 を読む

永沢まことさんの書籍『永沢まことの花のスケッチレッスン』を読みました。この書籍は以前紹介した『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』と同様、これから絵を描きはじめたい人向けのテキストです。

永沢まことの花スケッチレッスン―ペンと水彩で描く (さぁ、始めよう!)

今回は花の絵を描くことをテーマにしながら、永沢まことさんの描き方を学習できます。基本的な絵の描き方は『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』と変わりませんが、花特有の描き方や制作方法など、永沢まことさんの書籍を読んだことがある人でも楽しめる内容となっています。

また花の開花情報、永沢まことさんが使用している画材、全国の主な画材店情報、など初心者にとってはすぐに役立つ情報も書かれています。特に画材の紹介はメーカー名まで載せてあるので、これから画材を買い集めなくてはならない初心者にはありがたい情報だと思います。

以前の書籍と読み比べて気になったポイントと、改めて感じたことをメモしておきます。

直線、曲線、円を描くトレーニング

絵を描いたり、インダストリアルデザインなどにとっては基礎的なトレーニングです。直線を引くなんてわざわざトレーニングする必要ないと思われがちですが、いざ紙の上に描いてみると意外に難しいものです。このトレーニングをするときは大きく描くので、古新聞もしくは、安いニュースプリント・パッドに描くといいでしょう。

ノートや不要な紙で試し書きをする

以前はよく観察してから、いきなり描きはじめる方法でしたが、この書籍では小さい紙に試し描きをすることが進められています。永沢まことさんは試し描きはスポーツ選手が試合前にする準備体操と同じようなモノと書いています。試し描きをすることで、さらに観察できるでしょうし、ノリにのったところで本番の制作に移れるのでおすすめです。

人物スケッチをストックしておいて花の絵の背景として活用する

以前の書籍では現場で制作しているイメージでしたが、今回はもっと自由に制作していい雰囲気が出ています。また人物スケッチを後で活用することを考えれば、手帳サイズの人物スケッチにも真剣に取り組めそうです。

一点突破で描く方法

構図を決めないで、一点突破でどんどん書き進めて制作する方法は以前と同じです。直感によってひらめいたところから描き進めていくこの方法はスリリングで楽しみながらスケッチできると思うのでおすすめです。しかし構図ってなんだ?と思ったら村上隆さんの著書、芸術闘争論に詳しくでているので読んでみると参考になると思います。

芸術闘争論

色の塗り方

以前の書籍と全く違うのが第3章です。グリーン、イエロー、ピンク、ブルー、レッド、オレンジと色ごとに塗り方が説明がされています。永沢まことさんのサンプル画がたくさん使われているので、見ているだけでも楽しいです。

「スケッチ」「線」「色」についてのQ&A

本書の最後の方にあるQ&Aです。学習を進めていく上での重要なことが描かれています。特に最後の質問『線のスケッチとは違った絵を描きたくなったら?』は重要なので、永沢まことさんの学習方法で絵を描くことの楽しさを覚えたら読み返したほうがいいでしょう。永沢まことさんの書いているように、絵の世界はさまざまな絵のスタイル、さまざまな画材があります。どんどん試してみて自分の世界を広げていると、いつの間にか次のステップに進めると思います。お互い楽しみながら頑張りましょう。