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テクニック&トレーニング

劇画漫画家のテクニックが学べる書籍『プロのマンガテクニック』シリーズ

玄光社から池上遼一さんと平田弘史さんのテクニックが学べる『プロのマンガテクニック』シリーズが出版されています。劇画は映像表現から大きな影響を受けているので、漫画を描いている人だけでなく、絵画やイラストを描く人たちが読んでも学べることがたくさんあると思います。

マンガ家からテクニックを学ぶシリーズ

イラスト、写真、映像などの制作に関する書籍を数多く出版している玄光社から、プロの漫画家から制作テクニックを学べる『プロのマンガテクニック』シリーズが出版されています。第1巻が池上遼一さん、第2巻が平田弘史さんと現在のところ劇画漫画家のお2人が出版されています。


池上遼一 ワイルド&ビューティーの描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 池上遼一


平田弘史 超絶サムライ画の描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 平田弘史

さまざまなテクニックが詰め込まれた内容

絵の描き方、演出術、ストーリーなどさまざまなテクニックが詰め込まれているので、漫画を描く人には役にたつ専門書だと思います。文章による解説だけでなく、参考資料として作品や下絵がたくさん掲載されているので、専門的な知識がない人でも理解しやすく読むことができます。

下絵から完成までの解説

一枚の絵が完成されるまで、ステップごとに解説したコーナーがあります。池上遼一さんと平田弘史さんの描き方がわかると共に、道具の解説なども書いてあるので読んだ後にチャレンジすることができます・・・ただしお2人とも何十年も描き続けたプロですから、このコーナーを読んだだけでそのレベルに到達するものではありません(笑)。じっくり年月をかけてチャレンジし続けましょう(笑)。

ファンが読んでも楽しい

『プロのマンガテクニック』シリーズは基本的に漫画を描いている人のための専門書ですが、ファンが読んでも楽しめるようになっています。各漫画家の制作方法が理解できることはもちろん、下絵や作品がたくさん掲載されているので画集を見るつもりで楽しめます。池上遼一さんの描く「魅力的な女性の絵」や、平田弘史さんの描く「迫力ある侍」の絵は、飽きることなく見続けることができます。


池上遼一 ワイルド&ビューティーの描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 池上遼一


平田弘史 超絶サムライ画の描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 平田弘史

追記:新たに出版された『プロのマンガテクニック』シリーズ

第3巻は『ワイルド7』で有名な望月三起也さん、第4巻は『銀河鉄道999』で有名な松本零士さんと、伝説的な漫画家たちがシリーズに登場しています。今後このシリーズに「誰が登場するのか?」楽しみに待ちたいと思います。


望月三起也 ハードアクション&エロスの描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 望月三起也


松本零士 零次元マンガの描き方 (プロのマンガテクニック)
出版社: 玄光社
著者: 松本零士

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美術館&博物館

伊藤若冲を見る前に読んでおくと、さらに若冲を楽しめる書籍『奇想の系譜』

2016年4月22日から『生誕300年記念 若冲展』が開催されています。この展示会を見る前にぜひ読んでおくといい本が『奇想の系譜』です。

忘れ去られていた若冲

現在は異常なブームと言っていいほど人気がある伊藤若冲ですが、辻惟雄さんが書いた『奇想の系譜』が出版されるまでは忘れ去られた画家でした。若冲の作品はあまりにもユニークだったために、いつしか日本の伝統美術として評価されない状況になってしまったようです。もちろん日本の伝統美術全般の人気が無くなる傾向にあったので仕方なかったことなのかもしれません。

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

若冲ブームを作った『奇想の系譜』

辻惟雄さんが書いた『奇想の系譜』は長年の歳月をかけて少しずつ反響を呼んできました。この本はもともと雑誌『美術手帖』に掲載されていた記事なので、伊藤若冲に関する記事は短いです。その短い記事が時間をかけてこのようなブームを作り上げたのですから、本当にすごいことです。『奇想の系譜』は日本文化の価値観を変えた記念すべき書籍と言っても過言ではありません。

海外のコレクターの活躍

幸か不幸か若冲の作品は『奇想の系譜』に紹介されている他の画家の作品と同じように海外に買い取られた作品が多くあります。ボストン美術館に引き取られた作品もあれば、海外のコレクターに引き取られた作品もありました。特に有名なコレクターがエツコ&ジョー・プライス夫妻です。著者の辻惟雄さんとプライス夫妻がいなかったら現在のような若冲ブームは起きなかったでしょうし、美術史のなかで単なる脇役としての評価しかされなかったでしょう。

ちなみに今回の展示会にあたって辻惟雄さんとプライス夫妻の鼎談が開催されました。

待ち時間に読むのに丁度いい

現在開催されている『生誕300年記念 若冲展』では入場するまでに数時間待つような状態です。なのでまだ『奇想の系譜』を読んだことが無い人はこの待ち時間を使って読んでおくことをおすすめします。最低、若冲の記事、辻惟雄さんのあとがき、服部幸雄さんの解説は読んでおきましょう。ただし待ち時間が長いので絵を見る前に疲れないようにしてくださいね(笑)。

辻惟雄さんの本

辻惟雄さんの本はたくさん出版されています。そこで『奇想の系譜』に関係がある書籍をリストしておきます。

奇想の図譜 (ちくま学芸文庫)

奇想の発見: ある美術史家の回想

ギョッとする江戸の絵画

若冲 (講談社学術文庫)

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美術館&博物館

「トイ・ストーリー」から「アーロと少年」までのアートを一挙公開 『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』

ピクサー・アニメーション・スタジオのコンセプトアートやフィギュアなどが展示された展示会が開催されています。

スタジオ設立30周年記念 ピクサー展

2016年3月5日から2016年5月29日まで、東京都現代美術館にて『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』が開催されています。子供から大人まで楽しめる企画展なので、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか?

会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
期間:2016年3月5日(土) ~ 2016年5月29日(日)
開館時間:10:00 ~ 18:00
※入館は閉館の30分前まで、4/29~5/28までの金・土・祝は20:00まで
休館日:月曜日、3月22日(火)(2016年3月21日、5月2日、23日は開館)
入場料:一般1,500円、高校・大学・専門学校生1,000円、小・中学生500円、未就学児無料

コンセプトアートとは

アニメーションや映画を撮影する前に、登場人物や背景などのイメージを決定しなければなりません。そこでコンセプトアートと呼ばれるイラストを描きながら、最終的なイメージを決定していきます。1つのアニメや映画を作成するためには、さまざまなイラストが描かれなくてはなりません。

コンセプトアートの画集

今まで、映画が制作された後のコンセプトアートはあまり人目にふれる機会がありませんでしたが、最近ではコンセプトアートの画集として出版されることが多くなってきました。特にピクサーの『The Art of シリーズ』は人気の画集です。

ジ・アート・オブ・モンスターズ・インク

ジ・アート・オブ・ファインディング・ニモ

ジ・アート・オブ カーズ

ジ・アート・オブ ウォーリー

ジ・アート・オブ・カールじいさんの空飛ぶ家

ジ・アート・オブ・トイ・ストーリー3

上記に掲載した画集の他にもたくさんの画集が出版されています。

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美術館&博物館

ゴールデンウィーク中に開催している『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』

松屋銀座にて『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』が開催されています。ゴールデンウィークがラストチャンスです。

ディズニープリンセスに焦点をあてた展覧会

ゴールデンウィークが終了する2016年5月8日(日)まで開催されている展示会が『POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』です。ディズニープリンセスのキャラクター造形や制作過程がわかる資料の他に、テーマパークの衣装やさまざまなアートワークが展示されています。

展覧会の情報

企画展:POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスとアナと雪の女王展
会場:松屋銀座
期間:2016年4月13日(水)~2016年5月8日(日)
<入館は閉館の30分前まで、最終日17:00閉場>
入場料:一般1,500円、高大生1,200円、中学生から3歳まで800円、3歳未満無料

ディズニーのキャラクターや小道具などの制作過程がわかる画集

ディズニーのキャラクターや小道具などの制作過程がわかる画集が『ジ・アート・オブ』シリーズです。さらに『アナと雪の女王』の世界観を知りたい人や、ディズニー作品の制作過程を知りたい人におススメです。このシリーズは長編アニメーション『ボルト』から継続的に英語で出版されているのですが、残念ながら下記の作品以外は日本語で出版されていません。

ジ・アート・オブ・アナと雪の女王

ジ・アート・オブ・塔の上のラプンツェル

ジ・アート・オブ・ベイマックス

ディズニーの映画『ズートピア』も公開中

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作による新作の長編アニメーション『ズートピア』が2016年4月23日から劇場公開されています。キャラクターや背景の造形も素晴らしいですが、大人でも楽しめるストーリーになっているので、ぜひこのゴールデンウィークに家族で見るのにちょうど良い作品です。

コンセプトアートの画集『The Art of Zootopia (英語)』

『ズートピア』のメイキングがわかるコンセプトアート画集が英語版で出版されています。だだし、現在のところ日本語版での出版予定は不明です。

The Art of Zootopia (英語)

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美術館&博物館

奇想の画家 伊藤若冲の展覧会『生誕300年記念 若冲展』

伊藤若冲の生誕300年を記念して『生誕300年記念 若冲展』が2016年4月22日から開催されています。

『生誕300年記念 若冲展』

東京都美術館にて伊藤若冲の作品を集めた展示会『生誕300年記念 若冲展』が開催されています。宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する「動植綵絵」30幅、相国寺の所蔵する「釈迦三尊像」3幅、MIHO MUSEUMの所蔵する『象と鯨図屏風』など、伊藤若冲の作品が国内外から集められています。

PDF形式の作品リストはこちらのリンクから参照できます。

場所 東京都美術館
開催期間 2016年4月22日(金)~5月24日(火)
開室時間 9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開室 毎週金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)

奇想の画家 伊藤若冲

美術史の脇役的な存在でしかなかった伊藤若冲を取り上げたのが美術史家の辻惟雄さんです。書籍『奇想の系譜』にて取り上げた若冲に関する短い記事が、時間をかけながらも、このようなムーブメントを作り出したのだからすごい功績です。日本文化の価値観を変えた記念すべき書籍と言っても過言ではないと思います。なので『若冲展』を見にいく前に、若冲の章だけでもいいので読んでおくことをおすすめします。若冲の作品だけでなく、奇跡のようなストーリーを持ったこの展覧会そのものを楽しむことができると思います。

書籍『ギョッとする江戸の絵画』はNHKの番組「知るを楽しむ この人この世界」のテキストとして刊行された冊子をベースに加筆された書籍です。書籍『奇想の系譜』の拡張版と言った感じです。

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

奇想の発見: ある美術史家の回想

ギョッとする江戸の絵画

伊藤若冲の書籍

今や人気の画家・伊藤若冲なので、さまざまな書籍が出版されています。辻惟雄さんの書籍をいくつかピックアップしてみました。

若冲ワンダフルワールド (とんぼの本)

若冲 (講談社学術文庫)

若冲原寸美術館 100%Jakuchu! (100% ART MUSEUM)

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画材&制作環境

自分の描きたいスタイルに合わせたコピックを購入する

以前、Tooから販売されているアルコールマーカー、コピックについて紹介しましたが、種類が豊富なので何から購入したらよいのか悩むと思います。そこでコピックについて思いついたことを書いておこうと思います。

イラストを描くならばコピックスケッチ

普通にイラストを描くならばスーパーブラシが付いているコピックスケッチがいいと思います。スケッチブラシは彩色筆のような円錐形になっているので、筆を傾けたり、はらったりすることでさまざまな表現ができます。スケッチブラシのニブ(ペン先)はしっかりと固定されているので描いている最中に外れることはありません。(余談:以前購入した他のメーカーのマーカーではちょっと力が入った線を引くとニブが外れてしまうモノがありました・・・泣)

コピッククラシックにはスタンダードファインがついてきます。このニブ(ペン先)は一定の幅の細い線を引くのに向いています。スーパーブラシのようにさまざまな表現はできませんが、デザインに使用する時などには便利です。

36色セットもしくは24色+グレートーン

一般的な画材と同じように基本的な24色からスタートするといいのですが、しかしマーカーの場合は水彩絵の具のように簡単に色を薄めることはできませんから有彩色24色にグレートーン12色をプラスした36色セットからスタートするといいと思います。あとの色は自分のスタイルに必要に応じて買い足していくといいでしょう。ちなみに通常価格は36色セットで13,680円(税別)です。

ただしコピックスケッチ36色セットは人物のイラストを描きたい人には人肌に使える色が足りません。そのような明確な目的がある場合にはコピックスケッチ24色セットのような人肌に使える色を多く含んだセットとグレイトーンを購入したほうがいいかもしれません。またコミックに特化したコピックスケッチ コミックイラスト 24色セットも販売されています。24色セットの通常価格は9,120円(税別)です。


Too コピック スケッチ 36色セット


Too コピック スケッチ 24色セット


Too コピック スケッチ コミックイラスト 24色セット

グレイトーンについて

アイディアスケッチやアメリカのコンセプトアートの描き方をする人はグレイトーンのセットを購入すると便利です。薄い色から使いはじめ、イメージの固まったところからだんだんと濃い色を加えていきます(グリザイユ画法)。グレートーンでアイディアスケッチを仕上げた後はPhotoshopで彩色して作品にする方法もあります。

グレイトーンを1番から10番までそろえるのが大変は場合は、コピックスケッチ36色セットのようにCool GrayとWarm Grayの奇数番号、Black 100、Special Black 110だけをそろえてもいいと思います。


Too コピック スケッチ 12色 CGセット


Too コピック スケッチ 12色 WGセット

詰め替え用のインクを購入しておく

コピックの詰め替え用のインク(コピックバリオスインク)はコピック購入時に買っておくと便利です。ノリノリで描いているときにインクの出が悪くなってしまったり、インクが無くなったまま放置してしまうとせっかくコピックを買ったのにもったいないです。コピックは値段が高いように思えますが、詰め替え用インクを使うことで経済的には安くつきます。特に絵を描くことをはじめたばかりの初心者の人はちょっとしたことで面倒くさくなってしまうと思うので・・・なぜなら私がそうでしたから(笑)。