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3D CG

ディズニー『アナと雪の女王』を使ってコンピュータ・シミュレーションの解説をした動画

雪のシミュレーションを例にコンピュータ・シミュレーションの解説をした動画がウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのYouTubeチャンネルにアップされています。

アニメーションに多用されるコンピュータ・シミュレーションの映像

最近のディズニーが制作する長編アニメーションにはコンピューターを使ったシミュレーションが多用されています。特に雪のシミュレーション映像を使用した『アナと雪の女王』は記憶に新しいと思います。

コンピュータ・シミュレーションの概念を解説

以前にもウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのYouTubeチャンネルに布のシミュレーションを解説した動画がアップされていたのですが、専門的内容を淡々と解説したものでした。しかし今回公開された動画はコンピュータ・シミュレーションについて全く知らない人が見ても理解できるように制作されています。

なかなか理解しにくい専門的な内容をアニメーションを使用して解説しているので大変わかりやすいです。またCGに触れたことが無い人が興味を持てるように『アナと雪の女王』を使ったり、ディズニーらしいナレーションの手法も使用しています。

Disney’s Practical Guide to Snow Simulation




動画の内容

雪を例にパーティクルを使用したシミュレーションを解説しています。下記に動画の概要を簡単にまとめてみました。(翻訳ではありません)

チャプター 1 : シミュレーションとは

シミュレーションを使用することで雨や雪のような複雑な自然の動きを再現できることを解説しています。この動画で使われている雪の玉シミュレーションはパーティクルと呼ばれる点を集めたものです。パーティクルをコントロールすることで雪の動きをシミュレーションすることができます。

チャプター 2 : 物理モデル

雪の玉が衝突し、壊れるシミュレーションを解説しています。雪の玉の壊れ方をコントロールすることで、その雪の玉の状態(湿っている雪、ドライな雪など)を表現することができます。

チャプター 3 : アートディレクション

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオでは自然な動きを表現するだけでなく、アニメーションのストーリーに沿ったシミュレーションを実行していることを解説しています。

チャプター 4 : まとめ

上記の内容をまとめています。またこのシミュレーションを応用することで雪だけでなく、さまざまな物質を表現できることを解説しています。最後にディズニーのアニメーションで使われたさまざまなシミュレーションのシーンを紹介しています。




次回作は溶岩のシミュレーション

この動画の最後に一瞬だけ溶岩のシミュレーションが映りますが、これはディズニーの次回作『モアナと伝説の海』で使用するためのシミュレーションだと思われます。現在公開されている『モアナと伝説の海』の予告動画を見ると、ディズニーが海、火山の噴煙、溶岩などのシミュレーションに力を入れて制作していることがよくわかります。

Moana Official Trailer