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「よく考えて撮影する」から「素早く考えて撮影する」への思考のシフト – 写真をたくさん撮ることでカメラは上達する

カメラを上達させるコツとして写真をたくさん撮ることが重要です。特に一眼レフを購入したばかりの初心者は失敗した写真をどんどん撮ることでも十分に学べます。できることなら毎日撮影する機会を作るといいでしょう。

フイルムの時代はよく考えてから撮影していた

フイルムの時代はよく考えてから撮影するのが上達のコツと言われていました。その当時は撮影するたびにフイルム代や現像代が必要だったので、大量に写真を撮ることができなかったからです。またフイルムのカメラでは撮影中に撮った写真を確認することができなかったので、必然的に考えなければならないことが多かったと思います。

フィルムの時代は「よく考えてから撮影する」=「無駄な撮影コストを少なくする」ということが根底にりました。なのでフィルムの時代でもプロやお金に余裕がある人は費用を気にせずたくさん写真を撮影していたようです。やはりたくさん撮影する方が学習効果は高いですし、いい写真がとれる確率も格段に上がるので、本当はフィルムの時代でもたくさん撮ることは重要だったようです。

デジタルカメラの普及で「よく考えてから撮影する」必要が無くなった

デジタルカメラが主流となった現在ではフイルム代がかからないので、たくさん写真を撮ることが可能になりました。フィルム時代のように失敗を恐れる必要はありませんし、撮影した写真はモニターで確認できるので、考えてから撮影しなければならないことが減りました。




カメラを上達させるためにはたくさん撮影する

どのような趣味であれたくさんトライすることによって上達することができます。これはカメラだって同じことです。デジタルカメラになってから失敗を恐れる必要は無くなったので、たくさん撮影することをおすすめします。もちろんそのためのメモリカードとバッテリーの予備を購入しておくことは必須です。

追記:アマチュアはシャッターを押す回数が少ない

女性を撮るためのテクニックが満載されている書籍『女の子が色っぽく見えちゃう55の撮り方』に、グラビア編集者『はしのゆきのり』さんのコラムが掲載されています。「アマチュアは慎重になりすぎてシャッターを押す回数が少ない」、「写真は失敗して上手くなる」など、いろいろためになるアドバイスが書いてあります。その中でもグラビア写真は雑誌に5枚から10枚掲載するためにプロの写真家が3000枚くらい撮影し、それだけたくさん撮影しているからこそ奇跡の1枚が撮れるという話は説得力があります。

女の子が色っぽく見えちゃう55の撮り方

しつこいくらいに何度も撮影する

重要なことは同じ被写体をしつこいくらいに何度も撮影することです。カメラの各種設定を変えたり、構図を変えながら10枚、20枚・・・100枚と撮っていくことでカメラのテクニックが上達するはずです。なのでデジタル時代の方がフィルム時代よりも上達するスピードは確実に早いと言っていいでしょう。




「よく考える」から「素早く考える」への思考のシフト

撮影中は「よく考える」よりも、次の撮影方法を「素早く考える」と言った方がしっくりくると思います。撮影しながら頭に思いついたことをすべて試してみることが重要です。感覚としては即興演奏をしているジャズマンやのような感じでしょうか?

失敗した写真を捨てない

失敗した写真を捨てないで、ハードディスクに保存しておくとその時の撮影過程を思い出せるので勉強になります。設定、構図、ブレなどの失敗した写真を時系列に見ていくことで、撮影時に何をしなければならなかったのか気がつくと思います。

また一眼レフを購入したばかりの人は、失敗写真と成功写真を見比べることが上達の近道です。カメラの各種機能をどんどん触って失敗写真をわざと撮ることで、カメラの各種設定を感覚的に身に着けることができるようになると思います。

撮影の前後に「よく考える」

「よく考える」作業が特に必要になるのが撮影の前後です。事前に撮影方法を計画し、準備しておくことは大変重要です。また撮影後はパソコンに向かってフォトショップで作業をする時は必然的に「よく考える」必要があります。

特にフォトショップでの作業は幅広いイメージを作り出すことができるので、試行錯誤が必要です。スムーズに作業が進んだとしても時間をおいてから写真を見直すことが重要です。時間を置き、客観的に写真を見ることで気になる修正ポイントを発見することができます。なので撮影後も時間をかけて写真と向き合うことが大切です。