ブライアン・ピーターソンさんによる書籍『ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 シャッター速度』を読みました。この本ではシャッター速度を使いこなすことで多様な表現ができることを学べます。
対象となる読者
この書籍は写真初心者が対象です。簡単なカメラの基礎知識が学べる本を読んだ後にこの書籍『ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 シャッター速度』を読まれるといいのではないでしょうか?ちょっと難しく感じるかもしれませんが、一度に理解する必要はありません。写真の学習は頭だけでなく、手も一緒に動かしながら学ぶことが重要です。この本を読みながらいろいろカメラをいじってみるといいでしょう。
掲載されている写真が綺麗
掲載されている写真がすべて綺麗なので見ているだけでも楽しめます。特にこの書籍はシャッター速度をテーマにしているので、ダイナミックな写真が多く、読者の創作活動に刺激を与えてくれると思います。また写真のサイズが大きく掲載されているので細部まで確認できます。初心者の人は「この写真と同じレベルの写真が撮れない」と悩む必要はありません。なぜならアメリカの入門書はまるで作品集のような写真を掲載する傾向があります。その反対に日本の入門書は「初心者にプレッシャーをかけないようになのか?」日常的な写真をあえて選んでいるような気がします。なので掲載されている写真はあくまで機能を理解するための補助として使えばいいでと思います。
必要な備品
この書籍に書かれているテクニックに必要なカメラの備品は三脚、PL(偏光)フィルター、4段ND(減光)フィルター、ハーフNDフィルターなどです。また一部でフラッシュも使用しています。全ての備品を一度に買いそろえる必要はありません。三脚から買い揃えていくといいでしょう。
目次
下記に書籍『ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 シャッター速度』の目次を記載しておきました。
第1章 シャッター速度にまつわる通説と真実
- 6つの「適正な露出」から最適なものを選ぶ
- シャッター速度は、早いか遅いかの二者択一
- ISO感度の役割
第2章 高速シャッターと中速シャッター
- 一瞬の動きを止める
- 1/250秒で撮る
- 1/500秒で撮る
- 1/1000秒で撮る
- あえてシャッター速度を遅くする
- 雨を降らせるシャッター速度は1/60秒に
- 逆光でのポートレート撮影
第3章 スローシャッター
- 1/30、1/15、1/8、1/4秒で撮る-流し撮り
- ブレで「静」と「動」を表現する-三脚を使おう
- 絵画のような作品を撮る
- ズーミング
- 動くものからの視点で撮る
- 黄昏どきや暗い場所でのシャッター速度
- 天使と幽霊を撮ろう
第4章 露出のポイント
- ホワイトバランス
- 長時間露光と後幕シンクロ
- PL(偏光)フィルター
- 4段ND(減光)フィルター
- ハーフNDフィルター
- RAWで撮る:あえて露出アンダーに
第5章 構図とシャッター速度
- 構図の基本
- 画面いっぱいに撮る
- あえて動けるスペースを残す
- 3分割法
- 斜めの直線を活かす
- 1つのテーマを追いかける